これから初めて海外カジノでポーカーにチャレンジするかたへ。
海外カジノで日本のアミューズメントとは違うカジノ特有の色々なルールやマナーがあったりします。
2~3回通えば慣れるものの、初めてだとどうしても不安な部分は残るもの。なので、こちらでしっかり予習をしていきましょう。
目次
まずはポーカーテーブルへ!
カジノ施設への入場
カジノ施設では入口の受付で年齢確認があります。そのときにパスポートの提示を求められることが多いので、あらかじめ出せるようにしておきましょう。
初めて行くカジノであればメンバーカードを作成しておくと、次回からはメンバーカードで入場確認できるのでスムーズです。その他にも初回サービス券がもらえたりコンプポイントが貯まるなど、色々お得なのでメンバーカードを作らない理由は特に無いです。
また、大きな荷物は受付で預けるよう案内されます。トランクや旅行バッグを持ち歩くのも邪魔なので、貴重品だけ出して他は預けましょう。その時に渡される預かり証は無くさないよう注意。あとは手回り品だけ持ち歩ける小さいバッグがあると便利です。
ウェイティングリスト登録
ポーカールームについても、いきなり勝手に空いてる席へ座ってはいけません。
まずはポーカールームの受付でウェイティングリスト登録をします。
ウェイティングリスト登録にあたって、次のことを聞かれます。
- 希望するブラインド(1/3や2/5など。複数指定も可)
- ポーカーネーム(ニックネームや偽名でOK)
登録が完了すると受付近くにあるウェイティングリストに自分のポーカーネームが追加されます。
自分の順番が回ってきたら受付からアナウンスがありますので、それまで待ちましょう。
待っている間はカジノ内をブラブラしていても構いませんが、自分の名前が呼ばれたときに不在だとウェイティングリストから消されます。その場合は、もう一度ウェイティングリストへ登録して最初から並びなおしです。だいたい3回呼んで返事が無ければ次の人に移ります。
キャッシャーでチップ購入
ポーカーで使うチップはキャッシャーで購入することができます。
購入は現地通貨のほかにクレジットカードも使えます。
チップを購入するとき、係員は必ずこちらに見えるようにチップを数えながら揃えます。
それを目視で合っているか一緒に確認したうえで、チップを受け取ったときにもう一度金額が合っているか確認するクセをつけてください。キャッシャーから離れると手遅れです。
※ とはいえ、これまでに金額を間違えられたことはないです
ちなみに、ポーカーテーブルでもチップを購入することはできます。
チップがなくなってリバイするときや追加したいときはディーラーかスタッフに伝えればよいですが、スムーズなゲーム進行を考えると先に買っておいたほうがよいかもしれません。
いざ、セッション開始!
テーブルへのバイイン
ウェイティングリストの順番が回ってきて自分の番になると、ポーカールーム側が指定した席に案内されます。そこで最小~最大バイインの間で好きな額をテーブルへ持ち込むことができます。
なお、テーブル上にあるチップは完全離席するまで持ち出すことができません。そのため、最初から大金を持ち込むのも考えものです。
だいたい100~200BBぐらいで参加する人が多い印象ですが、初めての参加でショートスタック戦略を取りたいなら最小バイインでもOKです。
最初のゲーム参加
最初の参加で自分のポジションがビッグブラインドでないとき、今すぐ参加するかビッグブラインドまで待つかをディーラーから聞かれます。
今すぐ参加する場合は、ビッグブラインドの額をポストてそこからゲームに参加できます。
ちなみに、新しいテーブルがオープンして全員が初めての参加のときはポスト不要です。
チップの積み方
チップはテーブルに置いている全額が見えるように積みます。
高額チップを一番上か前に置いて相手から見えるようにしましょう。
また、チップは20枚積みが一番スマートだと思います。
10枚積みだと横に広がって邪魔になりますし、逆にそれ以上だと高さが不安定で倒れる原因になります。
使用言語
ポーカーテーブルで使用可能な言語は、その国の現地言語か英語です。
ゲームに参加していないときの日本語は黙認されていることが多いですが、インプレイ中は余計なトラブルを避けるため使用言語のルールを守ることがおすすめです。
また、日本語が分かる外国人は割と多いこと、同卓している人が外国人だと思っていたら実は日本人だったということはよくあります。海外なので日本語が通じないとタカをくくる人も多いのですが、会話内容は注意したほうがよいです。
スマートフォンの利用
スマートフォンの利用可否はカジノの判断によります。
大半のカジノはゲーム進行に影響なければスマートフォンの利用もOKですが、マカオなどハイレートのところではスマートフォンの利用が禁止されています。
スマートフォンの利用が禁止されている場合は、テーブルから離れれば利用可能になります。
テーブル移動
他のテーブルへの移動は、同じブラインドであればOKです。
テーブル移動したい旨をポーカールームの係員に伝えると、テーブル移動のウェイティングリストに登録されます。それでテーブルの空きが出て順番が回ってくればテーブル移動が可能です。
なお、テーブル移動を登録してもキャンセルできます。
自分の順番が回ってきたとき本当にテーブル移動するか聞かれるので、そこでキャンセルすることもOKです。
ちなみに、このルールを利用するとフィッシュがいるテーブルへ全員移動したがると思うかもしれませんが、そういう考えを持った人が同じテーブルに集まってしまうと何も旨味は無いので、今度はテーブル移動をキャンセルする人が出てきます。
それにより、市場原理でどのテーブルもだいたい同じぐらいの水準になるよう自主的に調整されるので上手い仕組みだなと思います。
少し疲れたので休憩
テーブルサービス
ドリンクや簡単な軽食であればポーカーテーブルで注文することができます。
サービス専門のスタッフがカジノ内を巡回していますので、声をかけて注文すればOKです。
基本的にドリンクや軽食は無料ですが、チップとして100円相当ぐらいを渡すのがマナーです。
さらに、カジノによっては飲食店の料理を注文してポーカーテーブルで食べることも可能です。
トイレ休憩
トイレのため一時的に離席するときは、特に何も伝える必要はありません。
離席中は自分にカードが配られず、またSB/BBを通過したときは戻ってきたときにそれをポストすれば参加できます。さらにBBまで待てばポストは不要です。
ただ、あまりに長時間離席すると席が空けられて次の待っている人に代わられてしまいます。
だいたい15分程度、離席状態でSB/BBを2回通過してしまうと席を空けられてしまうリスクが上がります。
長時間離席で席が空けられた場合はチップやテーブルにある手荷物は回収されます。これらは受付で預かっていますので、戻ってきたときに返してもらうよう伝えればOKです。
食事休憩
食事休憩のときはディーラーかスタッフに申告すれば、もう少し長時間離席しても席は回収されません。そのときに戻ってくる予定時間の案内がありますので、それまでには戻ってくるようにしましょう。
なお、マカオでは食事休憩中の席へ一時的に他のプレイヤーが座ってプレイすることが可能です。
そのため食事休憩から帰ってきたら知らない人が座っていて驚くかもしれませんが、そのときは一時参加のプレイヤーに伝えて元通りに交代可能です。
時間が来たのでセッション終了
テーブルからの完全離席
完全にセッションを終了するときは、ディーラーにテーブルから抜けることを伝えるか、ハンドサインで×をすればOKです。
どのタイミングで抜けてもOKですが、ビッグブラインド直前で抜けるのが一番期待値が高いでしょう。
なお、離席したあとに再度戻ってくる場合、その間隔が短いと、前回離席したときのチップ額以上で参加するよう強制されます。その間隔はカジノ側の判断によりますが、だいたい2時間程度が目安です。
キャッシャーでカジノチップ換金
手持ちのカジノチップはキャッシャーに持っていけば現地通貨に換金してもらえます。
こちらもチップ購入時と同様、金額が合っているかはその場でチェックしましょう。
また、カジノによってはチップを預けることが可能です。
大金を持ち歩くことは危険ですし、入国/出国時の持ち出し額制限もありますので、次回も来る予定があるならカジノにチップを預けるのも一つの手です。
ただ、コロナなどで長期間渡航できなくなるリスク、また海外で金融機関のような保護があるわけではないので、あまり大金を預けすぎる必要もないと思います。
大金を持っての帰国
帰国のさい、1万ドルか100万円以上の手持ち現金があると出国/入国で申告が必要です。
これを申告して何かあることは無いのですが、無申告で税関を通過しようとして発見されると没収されるリスクがあります。
なので申告はしたほうがよいのですが、もしそれが面倒なら現金をチップに替えてカジノに預けておくとよいと思います。
プレイ中のトラブル
ディーラーのミス
ポーカープレイ中に一番起きるトラブルはディーラーのミスに起因するものが多いです。
基本的にはポーカーのルールに則って処理するのですが、トーナメントと異なりキャッシュゲームの場合は観光客がいること、飲酒しているプレイヤーも多いことから、プレイヤーの熟練度や場の状況などに合わせて緩く裁定されることが多いです。
■ カードを配っている途中でエクスポーズした
これが一番よく見るトラブルです。カードがエクスポーズした場合は、そのまま配り続けて最後にエクスポーズしたカードを配りなおすのがルールです。
なお、エクスポーズしたカードが配り始めて2枚目まで、また2枚以上をエクスポーズしたときはすべて配り直しです。
ちなみに、カードがテーブル外へ飛んで行った場合もエクスポーズ扱いとなります。また、その場合はカードの過不足を数えなおすため、次のゲームでデッキ交換になります。
■ まだアクションが残っているのにボードを先へ進めてしまった
これもよく見るトラブルです。
ディーラーは次のボードを開く前にテーブルを叩きますので、まだアクションが残っている場合は他のプレイヤーが指摘することが多いです。
ただ、それが間に合わずにボードの次のカードを開いてしまった場合は、フロアマネージャーを呼んで裁定の上で、デッキをシャッフルして開けなおすことが多いです。
■ プレイ中のハンドをディーラーに回収された
プレイ中のハンドを守る義務はプレイヤーにあるため、誤ってディーラーに回収されないようしっかりプロテクトしておくことがあります。
あと、一時的に席を離れたことでフォールドと見なされて回収されることがありますので、プレイ中は席を立たないようにしましょう。
ブラフのショー
ブラフしたハンドを相手に見せることの是非については賛否両論あります。
アドバタイズとして時々ブラフしたハンドも見せたほうが良いとする考え方がある一方で、ブラフで相手をフォールドさせたうえでショーすることは挑発的、失礼であるとする考え方もあります。
これについて特に結論はでていないですが、海外で余計なトラブルは避けたほうがよいこと、同卓している相手がどのような人であるのか分からないこと、相手は初対面のことが多いことから、特に問題ないという確信が持てないうちはブラフのショーをしないことを本管理人としてはお勧めします。
なお、逆にいいハンドを見せることは、相手がナイスフォールドしたことをリスペクトするのでコミュニケーションの一つとして問題ないと思います。
その他のルール
ストラドル
ストラドルとは、ビッグブラインドの次がその倍額をポストすることです。
例えば$1/$2のブラインドであれば、ストラドルするときはビッグブラインドの次が$4をポストします。
ストラドルは任意ですが、これをブラインドの一部として強制ストラドルとしているテーブルもあります。その場合、例えば$1/$2/$4のようにストラドルも含めたブラインド表記がされます。
さらにミシシッピストラドルというボタンでのストラドルもあります。
その場合は、プリフロップの最初のアクションがスモールブラインドからとなります。
ブラインドチョップ
プリフロップで参加者が全員降りてSBとBBだけになったとき、両者でブラインドチョップを合意すればお互いがポストしたSB/BBを下げて次のゲームに移ります。
SBとBBはランダムハンドであり、それでお互い打ち合ってもレーキが損なだけなのでブラインドチョップされます。
慣れたプレイヤーであれば、プリフロップでSBとBBだけが残ったときはブラインドチョップにすることがほとんどです。レーキがもったいないというのもありますし、そもそもランダムハンドで争っても五分五分だからという相手への敬意もあります。
また、ブラインドチョップをするなら毎回するのがマナーとされています。ハンドによってブラインドチョップをしたりしなかったりというのは少しみっともないです。
トゥワイス
ボードでその次のストリートが残っている状態で参加者全員がオールインのとき、全員が合意すればポットを半分に分けて、それぞれに対してボードの後のカードをリバーまで出すトゥワイスができます。
たとえばフロップで全員がオールインとなったとき、トゥワイスとなればターン、リバーが2回出されます。それでポットを半分に分けて、それぞれのボードの勝者がポットを獲得します。
期待値的には同じなのですが、その後のカードを2回出すことにより試行回数が増えるので勝ち負けの分散が小さくなります。
さらに海外カジノの情報を詳しく知りたい
ここまで読んで、次の長期休暇は海外カジノへチャレンジしたいと考えたかもしれませんね。そこでさっそく現地事情を調べ始めたものの、どれも一般向けの情報で本当に知りたい情報はなかなか見つからないとお悩みのかたも多いと思います。
そこで現役ポーカープレイヤーでもある管理人が、実際に現地へ出かけて足で集めたポーカー特化の現地情報をnote公開しています。ぜひ一度、参考にしてみてはいかがでしょうか?