ポーカーとイカサマ

みんな気になるポーカーのイカサマ。

ポーカー歴10年、海外カジノを放浪してきた管理人が、これまで見聞きしてきたポーカーのイカサマの手口について紹介していきたいと思います。

言うまでもないですが悪用厳禁です。というより、古典的な手口なのですぐバレます。
自分がイカサマをやるのではなく、イカサマをやられないために手口を覚えておいてください。

ポーカーテーブルでのイカサマ

マーキング

カードに見えないキズや折り目をつけて何のカードか判断する古典的な手口です。
マカオのポーカールームで実際に見たことがありますが、誰がやったのかは不明なままでした。

マーキングは静止しているよりも動いているカードのほうが分かりやすいです。
動いているカードはマーキング部分が残像で拡大されます。なので、止まっているカードをジッと見るのではなく、あくまで流れるカードを眺める感じがコツです。

ゲームの開始時にディーラーが各プレイヤーへカードをピッチングしているとき、その流れるカードを眺めているとマーキングに気づくことがあります。そんなとき、マーキングを見つけた場合はディーラーに申告すれば、カジノ判断でカード交換してくれます。

もしカード交換がされなかったとしても、万一ビッグポットを取ったとき手元にマーキングされたカードがあれば誤解の元になります。なので、余計なトラブルを避けるために申告だけはしておきましょう。

通し

共謀したプレイヤー同士で手持ちのハンドを伝え合うことです。それにより情報量が増えるので有利にゲームを進められます。

ギャンブル漫画ですと仕草や何気ない会話で伝える描写が多いですが、実際はスマートフォンで伝えたりすることもあります。また、オンラインポーカーだとそもそも姿が見えないため、堂々と画面を見せ合ったり他の通信ツールを利用する方法があります。

ただ、通しをするには共謀したプレイヤー同士が同じテーブルに着席する必要があります
そのため、余りにも同卓することが多いプレイヤーは注意したほうがいいでしょう。

また、カジノ側でも対策として無作為にプレイヤーを移動させたり、同じ国籍のプレイヤーがテーブルに固まらないようにしたりします。

チップの不正交換

これはディーラーが行うイカサマで、共謀したプレイヤーとチップ両替時に多く渡して後で山分けする手口です。
非常に単純な手口ですが、忙しいディーラー業務のなかで一瞬に行われるため気付かれにくいです。

海外カジノで金に困ったディーラーがよくやる方法で、カジノに対する横領であることから一番警戒している手口でもあります。

これは一般プレイヤーにはあまり影響ないですが、知識として参考までの情報です。

詐欺系

オンライン入金詐欺

かなりポピュラーな詐欺の手口です。

オンラインカジノへの入金を代行すると持ち掛けて現金を振り込ませ、そのままドロンするケースです。
Twitterでは度々報告されているものの、一向に減る気配がありません。

これの発展型として、最初は小口の入金代行を何回か行って信用させ、その後に大口となったタイミングで消えるケースもあります。また、元々は手数料目的でマジメに入金代行をやっていたものの、突然に資金事情が悪化してこの詐欺に手を染めるケースもあります。なので、有名インフルエンサーでも完全に信用することは危険です。

対策としては公式のきちんとした決済方法を使うこと、また一気に入金するのではなく小口で複数回に分けることがあります。

情報商材詐欺

オンラインポーカーのブームで最近増えてきたのが情報商材詐欺です。
ポーカーで勝てるようになる方法を謳って、動画や記事を高額で売りつける手口です。

ちなみに詐欺とは書いているものの、「欺罔の意思」の立証が難しいため刑法上の詐欺罪に当たるかは判断が難しいところです。
平たくいうと相手を騙す意思がなく、単に品質が低かっただけということでは詐欺になりません。

ちなみにこういった詐欺は特徴があるので、それを避けるだけでもだいぶ被害を減らせると思います。

■ 値段が高額

こういった情報商材はリピーターが見込めないため、1回こっきりでいかにボッタくるかが勝負です。
そのため値段が非常に高く設定されていることが多いです。基本的に1万円を超えているものは怪しいと見たほうがよいでしょう。

まともにビジネスとしてやるなら、一般人が購入しやすい単価に小分けして販売します。
しかし、内容が陳腐だと次の購入が見込めないため、一発で販売するしかないのです。

■ 異常な強気や煽り

詐欺商材を販売する連中は、なぜか異常な強気です。
都合の悪い質問や反論をはぐらかし、「嫌なら買わなければいい」と強引に話を打ち切ろうとします。

知識がある層は購入につながらないので相手にしておらず、情報弱者や初心者が間違って買ってくれれば良いぐらいにしか考えていません。なので購入につながらない層の信用はどうでもよく、都合の悪い話を強引に抑え込んで少しでも商材の寿命を延ばすことが最善手となります。

さらに、そういった層を煽ったり小馬鹿にすることで相手に反論させ、それによって拡散させる炎上商法という手口があります。炎上させて拡散させれば露出度が上がり、それによって半信半疑ながらも僅かな期待を持って購入する層へリーチすることができます。

■ 発信者の知識や経験が乏しい

実は、ポーカーである程度勝てるようになった人が次に考えることは、そのノウハウを販売してさらに収入を増やそうということです。なので、完全なゴミ情報で相手を騙してお金だけせしめようとする人は稀です。

ただ、知識や経験が乏しいため値段に見合うほどの価値があるかは疑問であり、そのため詐欺的な手口を併用せざるを得ないというのが実際のところでしょう。

違法行為の勧誘

アングラカジノへの誘導

ポーカーブームにともなってアングラカジノも増えていきますが、いくら違法行為とはいえ客が入らないことには営業できません。なので客を増やす必要がありますが、一方で大々的に広告を打つことは摘発リスクを高めるだけなのでできません。

そこで客を増やすための方法として、個人間での営業活動が主体になってきます。

アミューズメントカジノに出入りしている層ならギャンブルへの抵抗感が小さく、かつ実際に海外のカジノへ行ったこともある人も多いので勧誘の成功率は高くなります。

昔はアミューズメントカジノの看板で営業して、そのうちこれと見込んだ客だけに声をかけて裏で現金を賭けられるところへ誘導する店舗もあったようです。しかし今はポーカーブームで客も増えているので、危ない橋を渡るよりもまっとうに営業したほうが長く稼げるため、最近ではあまり聞かなくなりました。

それに代わって出たきたのが、アミューズメントカジノで客同士として仲良くなり、そこからアングラカジノへ誘導するスキームです。さらに言うとアングラカジノでなくてもよく、個人の自宅にポーカーテーブルとチップを置けばそれでできてしまうため、そういった個人が運営するホームゲーム形式のものもあります。

最近ではそういったことを警戒している店舗もあり、そのため他店への誘導を禁止する貼り紙を出しているところもあります。


ここまで見てきて、いかがだったでしょうか?
イカサマはポーカーテーブルだけで行われているものではなく、それを取り巻く周辺でも色々な手口があったりします。

ですが、ポーカーを通じて様々な経験を積むことで人生が豊かになり、また一生付き合える趣味でもあります。
なので危ないことには気を付けたうえで、ぜひ充実したポーカーライフを過ごせることを願います!